食べても太らない?8.6秒バズーカーも実践した「8時間ダイエット」

食事と肥満の関係を考えるとき、私たちは2つの立場の内のどちらかを選ぶことになります。

それは、
1)摂取カロリーで全て決まる。カロリーが同じなら結果も同じ!
2)カロリーが同じでも、他に工夫をすれば結果を変えられる!

今回取り上げるのは2)の方になります。

有名人も行う8時間ダイエットとは?

「8時間ダイエット」をご存知でしょうか。このダイエット法に、8.6秒バズーカーはまやねんさんがテレビの企画の中で挑戦し、3週間で7キロ落としたそうです。

1日24時間の内、食事をしてもよい時間を8時間に限定するというのが8時間ダイエットです。言い換えると、毎日16時間は絶食している状況になります。16時間というとハードそうに聞こえますが、大半は睡眠時間なので、夕食を早くしたり、朝食を遅くしたり、あるいは1日2食にしたりすればそれほど困難ではありません。朝、時間が無くて朝食を抜いた日などは、結果的に8時間ダイエットになっていることがあります。

朝食を8:00に摂った人は、1日の最後の食事を16:00までに済ませる必要があります。このプランはあまり現実的ではないかもしれません。朝食10:30、最後の食事18:30だったらどうでしょう? これならできなくはない気がするのではないでしょうか。なお、絶食時間中は食べ物はNGですが、飲みものはOKです。8時間ダイエットの利点は、食べるタイミング以外のことはそれほど考えずに済むこと(もちろん、暴飲暴食はダメです!)。気になるのは、本当に効果が出るかどうかです。

マウスを使った「食事のタイミング」に関する研究

羽鳥恵博士をはじめとする米国ソーク研究所の研究グループは、8時間ダイエットを連想させるような実験をマウスを使って行っています。この研究では、食事時間を制限する場合としない場合、通常の栄養バランスの食事と高脂肪食を比較しています。そのために、マウスを4つの異なる食事パターンのグループに分けて体重を測定しました。実験当初はどのマウスも25gでしたが、18週間後には次のように変化していました。

1)夜の8時間に限定して、通常食を摂取するマウス:約30.5g
2)自由な食事時間で、通常食を摂取するマウス:約32.6g
3)夜の8時間に限定して、高脂肪食を摂取するマウス:約34.2g
4)自由な食事時間で、高脂肪食を摂取するマウス:約47.4g

高脂肪食を自由な食事時間で摂取した場合が最も悪い

この実験はあくまでもマウスのものなので、そのまま人間に応用できないことをお断りした上で、重要なポイントを整理してみましょう。

・通常の栄養バランスの場合でも、自由な時間に食事をするよりも、食事時間を制限した方が体重の増加は少ない

・高脂肪食の場合になると、自由な時間に食事をすることで極端な体重増加が起きる

・全体的に見ると、「自由な食事時間で、高脂肪食を摂取するマウス」だけが体重が大幅に増加し、他のマウスに関してはおおむね似通っている

なお、実験では肥満、高インスリン血症、肝脂肪、炎症などのメタボリックシンドロームに関わる指標についても調べており、その結果を見ても、「自由な食事時間で、高脂肪食を摂取するマウス」だけが異常な数値となっていたということです。少し意外ですが、同じ高脂肪食でも食事時間を制限したマウスの数値は、通常食のマウスと同水準でした。

以上から、食事の質や量が同じでも、食事をするタイミングによって太り方が変わることが分かりました。マウスの例ではありますが、とりわけ高脂肪食の摂取において食事のタイミングによる結果の差異が顕著でした。少なくとも、次のことが言えるでしょう。

高脂肪食を時間制限なしで食べるべきではない

ダイエットというと、余計なものを食べないというイメージがあります。これは正しいことですが、大切な栄養素をしっかりとることもダイエットにとっては大切です。特に年齢を重ねるといろいろと体に不調が出ることもあります。

例えば、40代~60代の女性を悩ませる更年期障害はその代表的なケースといえます。この年代で食べるのを我慢するだけのダイエットを行うのはおすすめできません。ホットフラッシュや吐き気やめまい、さらには貧血、骨がもろくなる骨粗しょう症などを避けるには、バランスのよい食生活が不可欠です。

更年期の女性が正しく運動を取り入れるには専門家の意見を参考にするのが賢明です。美しくて健康的な肉体作りについては、岡部友さんのアドバイスをご覧ください。